
ドバイ案件について軽くおさらい

“ドバイ案件のヤギ”が思っていたヤギと違うとネットで話題になっています。
問題の“ヤギ”がこちら……

下記が我々が想像していたヤギです





そして、『ドバイ案件のヤギ』と言われているヤギがこちら……





ひぇっ!
化け物やん……



こちらのヤギは『ダマスカスヤギ』という名前で
「世界一醜い動物」ともいわれるよ!
ダマスカスヤギとは? 中東由来の特異な見た目を持つヤギ
ダマスカスヤギは、中東地域を原産とする家畜ヤギの一種です。その名前の由来となった「ダマスカス」は、現在のシリア南西部に位置しており、このヤギは古くからシリアからエジプト周辺までの広範囲で飼育されてきました。
このヤギは19世紀頃、イギリス人によって当時イギリスの植民地だったキプロス島に持ち込まれ、そこで改良が進められました。品種改良によって、肉と乳の質が非常に高い家畜へと進化を遂げ、現在では食料供給の観点からも注目される存在となっています。国連の専門機関である国際連合食糧農業機関(FAO)も、この品種に対して重要な位置づけを与えています。
強烈なインパクトを放つダマスカスヤギの姿
顔のパーツが通常のヤギと比較して極端に配置されており、頭部は身体に対して大きく、耳は独特な筒状で、口元から鼻先にかけてのマズルは非常に短くなっています。鼻は上向きに反り返っており、見る人によっては異様さすら感じるほどです。
一般的にヤギの目は怖いと言われることもありますが、ダマスカスヤギの目にはそれをさらに強調するような不気味さがあり、初見では「これが本当にヤギなのか」と驚く人も少なくありません。
このユニークな容姿は、長い年月をかけた家畜化と繁殖の結果とされており、野生のヤギとはかなり異なる見た目になっています。
また、ある地域ではこの見た目に対して神秘的な意味合いを持たせ、「シャーマン・ゴート(呪術師のヤギ)」と呼ぶこともあるようです。そのため、意図的に特異な外見を持つ個体を選んで交配する繁殖方法がとられてきたとも言われています。これが、現在のダマスカスヤギの外見を形づくる要因となっているのです。
成長で姿が変わるダマスカスヤギ──子ヤギ時代は意外と可愛い


大人になってからの異様な見た目が印象的なこのヤギですが、実は子ヤギのころはそれほど奇妙ではありません。むしろ、耳の長さを除けば整った顔立ちをしており、「美しい」と評されることさえあります。
この子ども時代の姿は、幻想的な雰囲気を持っていることから、まるで神話やファンタジーの世界から出てきた生き物のようだとSNSなどで話題になりました。
長すぎる耳はカットされることも


ダマスカスヤギのトレードマークともいえる長い耳は、実際の飼育現場では邪魔になることもあるようです。そのため、多くの場合は管理しやすくするために耳を切りそろえます。この処置が、独特な筒状の耳の形の由来となっています。
その後、成長とともに体つきや顔の形が劇的に変わっていき、あの独特な風貌へと変化していきます。幼い頃と成体の姿を比較すると、その変貌ぶりに驚かされることでしょう。この不思議な成長過程もまた、人々の興味を引く要因となっています。
外見だけじゃない!ダマスカスヤギの高品質な肉と乳


ユニークな外見が注目されがちなダマスカスヤギですが、実は畜産動物としても非常に優れた性質を持っています。中東の地域では、見た目以上にその肉と乳の品質の高さが評価されています。
この品種は成長が早く、体も大きく育ちます。乳は一日に約3リットルも搾れることがあり、味も栄養価も高いため、乳製品の原料として重宝されています。
日本ではヤギ肉を食べる文化が限られた地域にしか見られませんが、中東ではダマスカスヤギの肉は風味豊かで美味とされ、人気があります。
また、一度の出産で2〜4頭もの子ヤギを産む多産な特性があり、繁殖力も非常に高いため、農家にとってはとても価値のある存在です。
こうした理由から、ダマスカスヤギは市場でも高く評価されており、希少で質の高い個体になると、なんと250,000サウジリヤル(日本円で約750万円以上)という高額で取り引きされることもあるのです。
このように、ダマスカスヤギは見た目のユニークさだけでなく、畜産価値の高さでも注目されている存在なのです。
Xまとめ

